SEA ISLAND COTTON

エリザベス女王が愛したコットン

アメリカのフロリダ州沖に浮かぶ西印度諸島の中でも6つの島で産出される綿は「海島綿(Sea Island Cotton)」と呼ばれ世界最高のものと、高い評価を得ています。 繊維が長く、優雅な光沢があり、肌触りがよく、丈夫であるなど一般の綿に求められない数々の特徴を持っています。 産出量が少なく、限られた人の手にしか渡らないこともあり「繊維の宝石」「Queen of Cotton(綿の女王)」といわれています。 かつて英国王室には、「綿製品はシーアイランドコットンで」というしきたりがありました。 これは、16世紀後半に英国が西インド諸島を領有したとき、王室にシーアイランドコットンが献上されたことに端を発します。 当時の女王エリザベス1世は、その卓越した感触をめでられ、シーツ やネグリジェとして愛用したということです。 以来、ロイヤルコットンとして英国の王侯貴族に愛され、英国紳士たちの間ではステイタスシンボルとされてきました。

栽培できるのはカリブの限られた地域のみ

地球の遥か裏側、フロリダから南米ベネズエラに広がるカリブ海。 そこに4,000キロにわたって連なる島々を、かつてコロンブスは、西インド諸島と名付けました。 西インド諸島バルバドス、アンティグア、ネービス、ジャマイカ、そしてカリブ海沿岸のベリーズ。 歴史上、多くの人々が求めてやまなかったシーアイランドコットンは、この限られた地域のみで、今日も生き続けています。 世界でもっとも優れた綿が、この地だけに育った理由は、その気候風土にあります。 ちょうど綿木が発芽・成長する時期には雨に恵まれ、開花時には乾期が訪れる、コットンを傷めない絶妙の気象サイクル。 綿をやさしく育む貿易風。年間平均気温26~28℃、年間降雨量約1,100~1,200mm、年間日照時間3,000時間以上という気象条件。 また土地は、地盤が珊瑚礁のため肥沃で水はけがよく、アルカリ性。さらに、昼夜の温度差が少ないため、均一な節の少ない繊維の綿が育つなど、優れた綿を栽培するこのうえない条件を備えています。 過去、シーアイランドコットンに憧れた多くの人々が種子を持ち帰り、世界各地で栽培が試みられましたが失敗に終わり、その産出は、今もカリブ海の地域だけに限られています。 まさにシーアイランドコットンは、カリブ海地域だけに育つことを許された神の贈り物なのです。

品質を守る徹底的な管理体制

天然の風合いと優れた繊維の物性を最大限に生かすため、長い時間をかけてじっくりと育成されます。 摘み取りも、人の手でひとつひとつ丹念に行なわれるため、綿花1俵を摘むのに5日間も要し、1人が1日に摘み取れる量は、わずかシャツ10着分というのが現状。 さらに産地では、虫害などの防止のために、古い綿木を焼き払うなど徹底的な処理と監視体制を整えています。

商標およびロゴマークについて

海島綿の商品はいずれも、それが世界最高級の綿を使用して、厳格な品質・縫製管理基準のもとにつくられたことを証明する「西印度諸島海島綿」の商標とロゴマークがつけられています。 今日、シーアイランドコットンと呼べる綿は、カリブ海のごく限られた地域でのみ産出された綿だけ。 (協)西印度諸島海島綿協会の管理のもと、アイテム別に業界トップクラスの会社(協会メンバー)のみで製品化されています。 一部の輸入品に「シーアイランドコットン」と表記されていることがありますが、それらは、本来、シーアイランドコットンとは、認められません。 必ず、商標と「西印度諸島海島綿」(west indian sea island cotton) のロゴマークがつけられているかを確認してください。 最高品質の保証 海島綿の商品化にあたっては、その限られた原料を有効に生かし、また優れた特性を充分に発揮できるアイテムを選択。厳選された協会メンバー各社が製造・販売権をもち、市場に製品を供給しています。

そのカシミアのような肌触りと、絹のような光沢で「ひとたび身につけると、肌がその肌触りを覚え、ほかの繊維は身につけたくなくなる」と、愛用者にいわしめたシーアイランドコットン。 綿の中でもっともソフトな風合いをもち、絹のような美しい光沢を見せる。そしてどんな綿よりも吸湿性にとみ、強く、軽く。 これは本物を知る人だけに与えられる肌触りの贅沢なのです。

海島綿協会 Webサイトはこちらより